PERSPECTIVE

2024年03月18日

中国企业透视~湖南零食很忙商业连锁有限公司

作者:崔浩

中国国内的食品线下零售市场,正在发生着前所未有的变化:传统的大卖场、特别是跨地区的连锁大卖场超市,受到电商以及其他线下门店渠道的挤压,开始大规模闭店。仓储会员店型超市等门店渠道,通过自有品牌吸引消费者大规模购买。

而在零食领域,根据不同机构的统计,目前仍有5%到10%的年增长率,中国零食市场规模大约有7000亿元到15000亿元。因为消费者在购买零食时,追求多个种类、每种少量的购买方式,同时追求立刻马上的品尝体验(而不是等几天再到货),因此相对受到每次需要大量购买的电商和仓储会员店影响较小。

近年来,一个名为“零食很忙”的品牌正以其独特的商业模式和迅猛的发展速度吸引着消费者的眼球。自2017年起步以来,零食很忙以其亲民的价格、丰富的产品线和便捷的购物体验,迅速在全国范围内扩张,成为零食零售领域的一股新兴力量。本期将基于企业在零食量贩领域的先进经验,介绍湖南零食很忙商业连锁有限公司,及其运营的品牌“零食很忙”。

 

1. 零食很忙的规模

2023年11月10日,国内零食量贩两大品牌“零食很忙”(约4000家)与“赵一鸣零食”(约2500家)正式宣布进行战略合并。合并后,两家公司门店约有6500家以上,但是在人员架构上保持不变,并保留各自的品牌和业务独立运营。全国的零食量贩领域,形成了量贩零食界的万辰集团(包括好想来、来优品、吖滴吖滴、陆小馋、老婆大人5家零食品牌)和零售很忙集团。

零食很忙创立于湖南省长沙市,名字来自于周杰伦的歌曲《牛仔很忙》。在2021年获得了红杉中国、高榕资本领投,启承资本、明越资本跟投的2.4亿元投资。在之后,零食很忙获得两轮了股权投资,在2023年12月,零食很忙获得了上市公司好想你(干果零食品牌,产品主要包括红枣、冻干产品、坚果、果干等)和盐津铺子(产品主要包括休闲豆制品、凉果蜜饯、坚果炒货、休闲素食、休闲肉制品、糕点制品等)的10.5亿元战略投资。

 

2. 零食很忙的特色

零食很忙的SKU大约有1600个,包含饮料、坚果炒货、膨化食品等品类,目前主要在湖南、江西、湖北、贵州、广西、广东、河南、重庆、云南、四川等中部和南方省份开设社区门店。在建设了9大供应链中心仓库保证供应链稳定(24小时内产品可送达门店)的情况下,零食很忙再会向邻近省份的邻近城镇开店,而不是立刻在其他省份的大城市开店。

据统计,零食很忙主要为加盟店,单店日销售额在8000-11000元,毛利润在15%-20%,加盟者可获得的净利润在8%。店内商品被分为品牌商品和白牌商品(非知名品牌),双方比例在4:6或者3.5:6.5。针对消费者倾向折扣消费的趋势,零食很忙的产品价格要比其他商超要低。在散称领域,零食很忙主要销售白牌商品。

根据零食很忙的官网显示,其加盟费为5万元、保证金3万元,包括设备费用、首次备货费用等在内的前期投资约为50万元,要求门店面积在150平方米以上,而门店从开业到完全打开市场需要6-12个月的新店培育期,正常情况下,一家门店需要一年半到两年回本。零食很忙从筛选加盟商环节就提高了准入门槛。2022年零食很忙收到3.9万余次意向加盟咨询,但通过加盟成功率仅0.83%。

同时,零食很忙严格落实对门店线上线下的督导,定期对优秀或不合格的门店进行公布,甚至会对优秀门店在费用方面有减免、要求不合格的门店进行闭店整改。对选品进行测试,确保新品符合消费者口味,同时实地考察供应商,在多个环节进行,确保产品的质量合格。

在品牌形象方面,零食很忙的门店使用了统一的黄黑白色风格,在长沙、武汉等大城市开设旗舰店,不定期举办活动。在品牌营销方面,零食很忙通过焕然一新的品牌VI和活力元气的IP人物零小忙,提升了品牌形象的辨识度。品牌代言人张艺兴的加盟,以及一系列线上线下营销活动的举办,如“零食狂欢节”和独家冠名的电视节目,都极大地提升了零食很忙的品牌知名度。

 

3. 零食很忙的今后

今年以来,零食很忙的开店脚步并没有放慢,甚至还要提速。1月17日,零食很忙集团官宣未来半年计划投入超10亿元,用于全国市场开发,重点布局北方区域,主要加大对加盟政策扶持、竞争市场营销支持、城市核心点位开发、直营店拓展等方面投入。

然而,零食很忙的发展之路并非一帆风顺。在追求折扣的领域,消费者的忠诚度并不高。有消费者质疑个别产品的质量以及性价比,也有加盟商表示,零食很忙的开店太密,导致自己的收入和利润下降。随着市场竞争的加剧,品牌面临着如何维持竞争优势、提升盈利能力和应对市场变化的挑战。在这场零食行业的“大混战”中,零食很忙需要不断创新和调整策略,以确保其在零食零售市场的领先地位。

 

参考资料:

● 零食很忙官网 ● FoodTalks:什么是零食很忙?3年扩店2000家,逆风生长的折扣店头号玩家 ● 南方周末:零食越来越难卖,为何零食集合店却一路狂飙? ● 新腕儿:对话零食很忙:三年3000家,十倍扩张背后的增长方法论 ● 快消品网:零食很忙全国门店突破3000家,上半年平均每天新开6家店

 



【日本語】

中国国内のオフライン食品小売市場は、かつてない変化を遂げつつある。大型スーパーマーケット、特に広範囲で店舗展開しているカルフールやウォルマートのようなスーパーマーケットは、大量閉店に追い込まれている状況だ。なぜなら、自社ブランドの大量購入を訴求する会員制倉庫型スーパーなどの新しいタイプのオフライン店舗や多くのEコマースサイトにより、競争が激化しているためである。

ところで、中国国内のスナック類における市場規模は約7000億~1兆5000億元程度で、年平均成長率は5~10%とされる。スナック類は通常の食品類と違い、消費者は少量ずつ複数種類の購入を望み、購入後すぐに食べられることに重点が置かれる。このようなニーズは、先述の会員制倉庫型スーパーマーケットやEコマースでは満たしづらい状況にある。

近年、スナック専門小売の「零食很忙(Busy For You)」が、そのユニークなビジネスモデルと急速な発展で消費者の注目を集めている。2017年の創業以来、「零食很忙」は手頃な価格、豊富な品揃え、便利なショッピング体験で、急速に全国展開しスナック小売の新興勢力となっている。 今回のコラムでは、「零食很忙」を運営する「湖南零食很忙商業連鎖有限公司」について紹介する。

 

Ⅰ. 零食很忙の規模

2023年11月10日、国内2大スナック専門小売である「零食很忙」(約4,000店舗)と「趙一鳴零食」(約2,500店舗)が正式に戦略的合併を発表した。合併後、両社の店舗数は6,500店以上となるが、人員構成に変更はなく、各社は独自のブランドを保持し、独立して運営される。中国国内のスナック専門小売業界は、「零食很忙グループ」と「万辰集団グループ(5ブランドを保有:好想来、来優品、吖滴吖滴、陸小饞、老婆大人)」という2大グループで構成される形となった。

零食很忙は、湖南省長沙市で設立し、社名はジェイ・チョウの曲『牛仔很忙』に由来する。2021年には、紅杉中国、高榕資本、その後啓承資本、明越資本が続き、計2.4億元の投資を受けた。2023年12月には、2つのスナックメーカー(紅棗で有名な「好想妳」と広くスナック菓子を扱う「塩津舗子」)から10.5億元の戦略的出資を受けた。

 

Ⅱ. 零食很忙のこだわり

零食很忙は、飲料、ナッツ類、チップス類など約1600SKUを有し、現在、湖南省、江西省、湖北省、貴州省、広西チワン族自治区、広東省、河南省、重慶市、雲南省、四川省など中国中南部を中心に店舗を展開している。9つのセンター倉庫を建設し、24時間以内に全ての店舗に商品を届けられるサプライチェーンを確保している(図2参照)。零食很忙は、むやみやたらに大都市に出店するのではなく、サプライチェーンが確保されたことを確認してから新規出店することを徹底している。

零食很忙はフランチャイズ店舗をメインとしており、一店舗の一日の売上高は8,000~11,000元、粗利率は15~20%、フランチャイジーが得られる純利益率は8%である。店内の商品はブランド品とホワイトブランド品(非有名ブランド品)に分けられ、比率は4:6または3.5:6.5である。量り売り商品では主にホワイトブランド商品を販売し、他社スーパーマーケットに比べお手頃な価格で販売している。

また、零食很忙はフランチャイズ加盟の敷居が高いことでも有名だ。公式サイトによると、フランチャイズ加盟には、フランチャイズ料5万元、保証金3万元、設備費や最初の仕入れ費用を含む初期投資が約50万元必要となり、店舗面積は150平方メートル以上が要求される。開店から6〜12ヶ月は新店舗育成期間とされ、店舗が投資資本を回収するまでに1年半〜2年かかる。2022年、3.9万件のフランチャイズ加盟希望があったが、通過率はわずか0.83%程度だという。

同時に、零食很忙はフランチャイズ店に対してオンライン・オフラインを通じて厳しく店舗のモニタリングしている。定期的に優秀店と不適格店を発表し、優秀店にはコスト面の優遇、反対に不適格店には営業停止と業務改善措置をとっている。また、新商品を追加する際には、様々な項目において商品の品質調査や消費者調査を徹底し、合格したもののみを店舗で販売する。

ブランドイメージの面では、零食很忙はキャッチ―で消費者の目に留まることを重視している。全ての店舗内装は、黄色・黒・白を用いており、エネルギッシュなオリジナルキャラクター「零小忙」、イメージキャラクターとしては10-20代女性を中心に人気のアイドルである「張芸興」を起用している(図4参照)。消費者を惹きつけるイベントや露出活動にも積極的で、長沙、武漢などの大都市の旗艦店を中心に不定期でイベントや値引きセールの開催、スーパーにおけるポップアッ プストアの出店、スポンサー契約されたテレビの冠番組などがある。

 

Ⅲ. 零食很忙の今後

設立以来、彼らは出店の勢いを緩めることを知らない。むしろ、さらに加速しているようだ。2024年1月、零食很忙グループの公式発表によると、彼らは今後半年間で全国市場の発展のために10億元以上を投じる計画だ。主に国内北部の地域への出店強化に際する加盟店支援、マーケティング支援、直営店の展開などに投資する。

一方で、零食很忙の店舗拡大の道のりは順調そのものとは言い切れない面もある。安さ重視の消費者はブランドに対する忠誠心が高くない。消費者の中には、個々の商品の品質やコストパフォーマンスを疑問視する声も上がっているようだ。また、フランチャイジー側からも不満の声が上がっている。零食很忙があまりに多くの店舗を密にオープンしすぎたため、自社の収益や利益が落ちてしまったという。例えば長沙では、店舗同士の距離が500メートルに満たない場合も出てきている(図5参照)。

市場での競争が激化する中、各ブランドはいかに競争力を維持し、収益性を向上させ、市場の変化に対応するかという課題に直面している。スナック業界におけるこの競争において、主導的地位を確保するために、零食很忙は戦略を革新し、調整し続ける必要がある。

 

(日本語編集翻訳 小檜山)

 

发表于2024年3月21日 MUFG バンク(中国)経済週報第635期CDIコラム

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